「しんじょう よりあい」の千羽鶴(エピソード2)
今年も1万羽の千羽鶴を 平和行進団に託しました。 折り紙の鶴が千羽の連になるまでには いろいろな仕事が必要です。 「しんじょう よりあい」のスタッフや ボランテァさんは 利用者の方々が 楽しみながら その作業に携わる工夫をしています。 配色や色分け作業は一番人気があります。 鶴を数えるときには楽しく頭の体操を 並べる時や繋ぐ時には 手指のリハビリもどきで・・・ 「さぁ~ この(色)の組み合わせは 何を連想する?」 「う~ん お星様一杯の 夜空かな・・」 「いや 雨上がりの あじさい?」 出来上がった千羽鶴を眺めながら 様々な話をひき出し 楽しい会話が弾みます。 今年は さお竹にぶら下げて 駅前商店街を 歩いていただきました。 でも ご覧になるのはほんのわずかな人たちです。 来年は もう少し 地域に根付いた千羽鶴の活用ができたら・・と考えています。 せっかく この町を通過するのですから 利用者の方々が 精魂こめて製作したものです、 意義のあるものにしたいと思います。 明日から 鶴の製作が始まります、来年に向けての宿題ですね。
七夕
「今年の願い事はな~に?」 「こんな歳(高齢)で何にもないよ」と答えつつも、短冊にはしっかりと いろいろな願い事が書き込まれて ぶら下がります。 「丈夫な孫がうまれますように」 「宝くじがあたりますように」 「家内安全、商売繁盛」もありましたっけ。 入院された利用者さんに「早く怪我が治りますように」 「孫に かわいらしいお嫁さんが見つかりますように」 そして「はやく お迎えがきますように・」と言うのもありました・・ う~ん これは ここでは願い下げですよねぇ・・。 河和田サロンでは 下校した小学生も交じって 一緒に賑やかにしてくれました。 そして 利用者さんが入院している病棟にも 七夕飾りの傍に 短冊が備えてありました。 誰にも内緒の願い事を そうっと書いてきました。
「しんじょう よりあい」の千羽鶴(エピソード1)
国民平和大行進に方々に 鶴を託すようになって 何年になるのでしょうか・・。 おそらく 三十年余になるかと思います。 視力障害者の方々の リハビリに折っていた行き先のない鶴を 繋げて千羽鶴にしたのが発端でした。 その次年度から 原爆の話を聞いていただきながら 折り始め、 その方々が 「しんじょう よりあい」の 利用者になって 2千羽 3千羽と毎年 記録更新していったのでした。 賛同した地域の方々の作品が届いたこともありました。 競ってご家庭で 製作して千羽にした方もいました。 でも 忘れてはならない人もいます。 お二方とも 中途に目を患って見えなくなった方です。 「ボケ防止」のためにと せっせと 家でも施設でも折り続けて おそらく数万羽に達したでしょう。 「しんじょう よりあい」では ここ毎年 彼女たちの残していった 鶴の「貯金」があるがために 一万羽の千羽鶴が出来上がるのです。 千羽の鶴を折ることは並大抵の苦労ではありません。 利用者の方々と糸を通して連にするとき 先に逝ったお二人の思い出を偲んでいます。
しんじょうよりあい新聞 5月号
五月晴れのすこぶるよい天気に恵まれて初めての「まつり」は大成功でした。 お手伝いくださった沢山の方々アトラクションに花を添えてくださったハーフジャンプや きっぷすの皆さん本当にありがとうございました。 また 沢山のアンケートも 書き込んでいただきました。 高齢者になったら 「しんじょう よりあい」を利用したいという希望も頂きました。 地域の中で役立つ施設のあり方は 常に地域の方々との交流から学び、 独りよがりの運営にならないように注意を払わなければなりません。 ことに 単体の「しんじょう よりあい」のような施設はなお更のことでしょう。 今後とも 利用者の方々に喜んで頂けるような施設を目指します。 どうぞよろしくお願いいたします。
初心をわすれちゃいけない
昨年は医療生協の総代になれなくて 今日始めて昨年の総代会資料を読みました。 以下のような記載が・・びっくりしました。 「坂井町ではNPO法人「しんじょう よりあい」が 高齢者のデイサービスを10年以上とりくんでおられます。 ・・・坂井市よりNPO事業に対する評価のもと「地域介護・福祉空間整備 事業」補助の呼びかけが・・・ 「事業継続」「人づくり」など医療生協と共同で・・・ (医療生協総代会議案書) 「しんじょう よりあい」も昨年新家屋に移って大きな様変わりをしました。 その大きな目的の一つは次の世代に託す準備です。 「事業継続」のための「人づくり」 老後をどう生きるかのための「地域づくり」に果たす役割の模索・・・など 事業拡大に邁進した昨年は その初心を思い起こすことが少なかったように思われます。 地域の方々の期待に添った運営に近づいているか、 利用者の方々の要求を満たす努力を怠っていないか・・など 常に反芻しながら・・皆さんと一緒に 心やすらぐ「よりどころ」となるような施設に育てて行きたいと思っています。
しんじょうよりあい新聞 4月号
新年度に入って いろいろなものが勢いよく稼動し始めました。 「しんじょう よりあい」もNPO代表として 坂井市共同募金会や坂井市ボランテア活動センター等々の 運営する側の末端で お手伝いをさせて頂くことになりました。 「しんじょう よりあい」のような小さな事業は 各分野に つながりのできることは 心強い限りです。 独りよがりでない信頼を築きながら 楽しく従事したいと思っています。 *詳しくは画像をクリックしてご覧ください。
